健康セミナー|皮膚の機能と感染症

板橋稲門会 健康セミナー

皮膚の機能と感染症

皮膚のバリア機能

皮膚の表面は角質層で覆われています。角質層はアレルゲンや細菌、真菌、ウイルスなどの侵入を防ぐバリアとして働きます。さらに角質層に含まれる多種の抗菌ペプチドと、弱酸性に保たれた角質層の表層(皮脂膜)が、細菌の増殖を防いでいます。
したがって、アルコールは角質層の皮脂を取り除いてしまい、肌荒れの原因となります。石鹸でよく洗い、水で十分流し、軽くぬぐい、保湿剤やクリームを塗って皮膚を保護しましょう。

梅雨時に特に気を付けたい感染症

1,水虫(足白癬)

白癬菌というカビ(真菌)が皮膚表面に寄生することで発症する疾患です。痒みを伴う水泡ができ、皮がむけます。特にむれやすい足の小指の股や足の裏で起こりやすく、小指の股では白くふやけて爛れることもあります。正しい治療をしないと、水虫の所がかぶれて感染し、足が腫れ、痛みで歩けなることもあります。予防には石鹸で毎日よく洗い、そして乾燥させることです。もし家族に水虫の人がいる場合は、別の足ふきマットを使いましょう。足の皮膚病には、症状が水虫に似ている他の疾患もありますので皮膚科で検査を受け、適切な薬(飲み薬,塗り薬)を処方してもらいましょう。

2,とびひ(伝染性膿痂疹)

汗をかいたりして皮膚が不潔になると抵抗力も落ちます。また、すり傷や虫刺されの機会も増えます。そんな時に多いのが伝染性膿痂疹です。掻き傷や擦り傷に黄色ブドウ球菌という細菌が繁殖して化膿させ、掻いていると水ぶくれになったり、かさぶたを作ったりして周囲の皮膚にどんどん広がり「とびひ」と言われます。毎日入浴して肌を清潔に保つことが大切な予防法です。
もし、とびひになってしまったら、患部が広がる前に、皮膚科を受診して塗り薬を処方してもらい、患部を石鹸の泡で洗浄後、シャワーで洗い流し、薬を塗ってガーゼで覆います。症状によっては、細菌が繁殖しないよう飲み薬が必要になることもあります。

参考:日本医師会雑誌
文責:窪田公一

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