健康セミナー|肥満症とその治療
板橋稲門会 健康セミナー
肥満症とその治療
肥満症の定義
肥満症は肥満とは違います。肥満とは、脂肪が身体に過剰に蓄積し、身長に対して体重が重い状態で、体重(Kg)/身長(m)×身長(m)で計算さ
れる体格指数(BMI)が25以上の場合を指します。そして、肥満症は、肥満に加えて健康障害を一つ以上併せ持っていて、医学的に減量が必要な病気(表1)を持っている状態を指します。
肥満症の病態と要因
肥満症の病態は、脂肪細胞の質的・量的異常によって引き起こされます。肥大化した脂肪細胞からは、体に悪影響を及ぼす物質が分泌され、これがインスリンの働きを悪くしたり、血管や各臓器に慢性的な炎症を起こしたりします。また、脂肪組織の量の増加が負担となって、変形性関節症による膝の痛みや腰痛症を起こします。肥満症の要因を表2に示します。
治療の基本
まず目標体重を設定し、食事療法、運動療法、行動療法の三つをきっちり行います。それでも改善しなければ、薬物療法、外科療法を検討します。薬物療法ではインクレチン関連薬が登場し、外科療法とともに、適度に食べたら満腹感が得られる治療が行えるようになり、安全に有効な肥満症の改善効果が得られるようになっています。なお、美容医療などで肥満症でない人が肥満症治療薬を使用することは医学的に許されませんし、健康障害を引き起こす危険性があります。
参考:日本医師会雑誌
文責:窪田公一









