健康セミナー|アトピー性皮膚炎
板橋稲門会 健康セミナー
アトピー性皮膚炎
生活の質の低下
アトピー性皮膚炎は、アレルギー炎症が中心にあり、掻き壊しにより皮膚のバリア機能が壊され、さまざまな刺激やアレルギー症状を引き起こす原因物質(アレルゲン)が加わって炎症が続くという、悪循環を繰り返している状態です。
子供の10~15%程度が罹患すると言われ、痒みや睡眠障害、美容面などの問題により、本人や家族の生活の質を低下させることが知られています。適切な治療と予防対策が必要です。
子供の肌の乾燥
正常な皮膚では肌のもっとも外側にある表面の角層がバリア機能として働き、環境からのさまざまな刺激から体を保護し、体内の水分が失われるのを防いでいます。しかしアトピー性皮膚炎では、一見正常に見えても皮膚のバリア機能が低下しています。アトピー性皮膚炎が乳幼児に多いのは、バリア機能の発達が不十分なためです。また近年、アトピー性皮膚炎患者の中には、保湿機能とかかわりの深い角質蛋白質が遺伝的に少ない人がいることが分かってきました。
スキンケアが大切
スキンケアとは、入浴や洗浄などにより皮膚を清潔に保ち、保湿材剤を使用してバリア機能を補正することを指します。ステロイド軟膏を塗って治療して、よくなったように見える皮膚も、バリア機能が弱い状態なので、皮膚を清潔にしたあとに必ず保湿剤を塗りましょう。保湿剤は、医療機関で処方してもらうものと、薬局で誰でも購入できるものがあります。アトピー性皮膚炎でなくても、乾燥肌トラブルを防ぐために、スキンケアはとても重要です。
保湿剤の適切な塗り方
保湿剤は、擦り込むのではなく、皮膚にたっぷりとのせて伸ばすように塗ります。
大人の人差し指の先端から第一関節までチューブから押し出した量約0.5gで大人の手のひら2枚分の面積に塗るのが適量です。例えば、全身に保湿剤を塗る必要がある場合には、乳児では約4g小さじすり切り1杯、3~5歳の幼児では約6g小さじすり切り1杯半が1回に塗る量の目安です。
参考:日本医師会雑誌
文責:窪田公一








