「第1回工場見学会」<2013年10月9日>

会社の目的は何か!

2013年10月9日、晴れ。
新企画「地元工場見学会」が三芳合金工業株式会社にて行われました。
見学先の三芳合金工業株式会社は、会員の萩野茂雄様が経営されている会社です。

昭和16年、先代の萩野茂様が板橋にて富士特殊金属研究所を設立したのが始まりで、製造している物は銅合金です。
特殊銅合金供給のデパートと呼ばれるほど製品の種類は豊富、且つ短納期という、技術力が高いメーカーです。
近年では有害とされるベリリウムを含まないNC合金を世界に先駆け開発するなど、大手も一目置く存在であり、海外の展示会への積極的に出品しているとのことです。

今回の見学会参加に至った経緯は「第1回地元工場見学会」開催のご案内というメールが届いたことがはじまりでした。
板橋といえば工場がある地域というイメージはあるのですが、第1回・・・。
よく考えてみると、地元の工場を見学する機会というのは意外と少ないものかも知れないと思い、メールを開いてみました。
訪問先は三芳合金工業株式会社。
偶然ですが、知り合いが勤めている会社だったのです。
経営者が板橋稲門会の会員だったとは・・・。
工場が稼働している平日の実施ということで、若干、日程の調整を要しましたが、これも何かの縁と思い参加することに致しました。

参加してみて驚いたのは、工場なので、黙々と(効率的に)作業をこなす人たちを想像していたのですが、工場内を見学していると、社員の方々が挨拶をしてくださるのです。
金属工場であり、2トンハンマー等が稼働している中、何とも不思議な光景でした。

お話しを伺ってみると、萩野社長は仕事として製品を供給することにより社会貢献することの他に、仕事を通じての人づくりも会社の目的としているとのことです。
確かにいただいた会社案内にも「仕事上の困難な課題を達成する苦労と成功の喜びを味わい、人間形成に役立てることを目的の一つと致しております」と書かれておりました。
外部役員として元大学教授を迎え定期的に技術研修会を実施。
素材から製品までを実際に製造できることを活かしたものづくり。
このような環境が、他社とは異なる製品づくりに生かされ、大手に一目置かれる存在となっているのだと感じました。

規模が小さく零細ですが、私も会社を経営しているものとして、仕事による社会貢献と仕事を通じての人づくり・・・、目的をしっかり持って経営をし続けたいと思いました。
訪問先の萩野様、そして今回の企画をしていただいた稲門会の方々に深く感謝致します。

記 小澤 彰(平成12年・法学部)

ベリリウム銅・クロム銅・アルミニウム青銅等特殊銅合金の大和合金。電鋳、精密鋳造、圧力鋳造等金型製作もおまかせ下さい。 当社は特殊銅合金一筋のメーカーです。 研究開発や新材料の開発にも力を注ぎ、日々よりよい金属材料造りに励んでおります。

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