「工場見学会」<2016年9月2日>

日本銀行見学記

9月2日(金)に日本銀行本店の見学を行いました。
参加人数は11名。
皆様は日銀本店では銀行らしい業務は行われていない、と思っていませんでしたか?
実は、今の日銀本店にも街の銀行のようなカウンターがあります。
設立当初と違い、一般市民が対象ではありませんが全国の銀行がお客なのです。
もちろん、お国の金融政策決定機関でもあります。

今回は、日銀本店の各所を案内いただきました。
関東大震災で地上の構造物が大被害に遭ったのですが、地下の金庫システム(これが凄い構造なのです)が生き残ったので営業を続けることができたそうです。
地上の再建にあたって旧本店の雰囲気を残すとの方針が決められたので、現在も往時の辰野金吾博士の設計を感じることができる、との事でした。
現代人はなんでも新規設計するのが好きかもしれませんが、震災後の建築博士会議がとった方針(考え方)を素晴らしいと思えるのではないでしょうか?

見学の後、日本銀行技師による本店の建築の構造と歴史についてスライドによる説明会(質疑応答も盛んだった)があり、当時の建築技術の背景を知ることができました。

付け足しを少々。参加者がもらった資料の中に「にちぎん」という季刊誌がありました。
日銀の宣伝臭は殆どなく、自由にテーマを設定して編集されていて、これが面白いのです。
興味ある方は以下を開けば既刊号全文がPDFでダウンロードできます。
https://www.boj.or.jp/announcements/koho_nichigin/index.htm/

参加者:
北島寿一、橋本和也、潮銃太郎、水野光春、清水勇治、飯田金廣、鷹觜愼吾、吉田重雄、田中秀佶、高河原邦彦、土屋雅代(写真向かって右から)

記:工場見学会担当 水野光春(昭45・理工)